医用画像表示用モニタの品質管理・点検サービスを行っています。医用高精細モニタ導入時の不変性試験、定期的な不変性試験の委託を承ります。
医用モニタの品質管理の必要性
医用画像はフィルムからデジタル化していき、モニタを使用した診断に移り変わってきました。しかし、このモニタは輝度等が経時劣化していきますので、使い続ける事はできません。同じ画像なのにモニタによって画像の印象が異なるといった経験はございませんでしょうか?モニタの劣化によって見逃されている所見があるとすれば大変な事です。
医用画像を表示するモニタは、医療機器システムの一部として表示を担う重要な機能を有しており、適切なモニタを選択し、精度を維持していくための適正な品質管理(精度管理)を実施する必要があることはご理解頂けると思います。それは患者様の信用・安心にもつながります。
医用モニタの品質管理規格
医用モニタの品質管理が重要視され、各国でモニタの品質管理規格が制定されています。
日本では、日本画像医療システム工業会(JIRA)の医用画像システム部会モニタ診断システム委員会によって、『医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン:QAガイドライン(JESRA X-0093)』が作成されており、「医療機関で行われる画像診断行為は、本ガイドラインで管理されている医用モニタで行うことが望ましい。」としています。
また、『放射線業務の安全の質管理マニュアルVersion1』では「医用画像表示装置の点検管理方法については、日本画像医療システム工業会規格『JESRA X-0093″医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン”』による管理が必要である。」と記載されています。
品質管理試験の実施時期は、
<医用モニタ導入時>
●受入試験
(目視による全体評価・グレースケール・アーチファクト、
輝度計・色度計による輝度均一性・コントラスト応答・最大輝度・輝度比・色度)
※納入メーカーが添付する「出荷試験報告書」に代えることができる
●不変性試験 設置後できるだけ早い時期に
(目視による全体評価・グレースケール・アーチファクト・輝度均一性、
輝度計によるコントラスト応答・最大輝度・輝度比)
<使用日ごと>
●不変性試験
(目視による全体評価)
<定期的> 液晶医用モニタは6ヶ月ごと
輝度安定化回路を装備している液晶医用モニタは1年ごと
●不変性試験
(目視による全体評価・グレースケール・アーチファクト・輝度均一性、
輝度計によるコントラスト応答・最大輝度・輝度比)
となっています。
医用モニタの品質管理(精度管理)の現状
しかし、モニタの品質管理(精度管理)を実施している施設はまだ少ないのが現状です。
品質管理を実施していない理由として、
・輝度計などの計測機器やツールがない(購入すると高い)
・知識がない
・時間がない
・人手不足
・業務として認められていない
などがあるようです。
医用画像表示用モニタの品質管理・点検サービス
そこで弊社では、
医用画像表示用モニタの品質管理・点検サービスを行っており、医用高精細モニタ導入時の不変性試験、定期的(液晶医用モニタは6ヶ月ごと、輝度安定化回路を装備している液晶医用モニタは1年ごと)な不変性試験の委託を承ります。
『医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン』にも「医用モニタの品質管理に関する業務の一部は、医療機関外部に委託することができる。」と記載されています。
医用画像表示用モニタの品質管理・点検サービス内容は、
・モニタ液晶面のクリーニング
・『医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン』による不変性試験
(目視による全体評価・グレースケール・アーチファクト・輝度均一性、
輝度計によるコントラスト応答・最大輝度・輝度比)
・必要に応じてキャリブレーション実施(できない場合もあります)
・試験結果報告書の発行
を行います。
メリットとして、
・高額な輝度計等の計測機器を購入しなくてよい。
・モニタ買い替えの判断材料になります。
・普段の業務に支障がない。
※弊社の点検サービスをご利用頂いた上で、弊社より高精細モニタの購入をして頂く際は特別割引をさせて頂きます。
料金
5,000円~(消費税別)
端末台数・高精細モニタ台数によって追加費用が発生します。
場所によっては交通費が別途必要です。
【交通費無料地域】
●福岡県(久留米市、八女市、小郡市)
●佐賀県(佐賀市、小城市、神埼市、鳥栖市)